日本赤十字 北海道看護大学 大学院 2021-2022
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14 共同看護学専攻(博士課程)では、療養生活看護学特論、科学的研究方法論Ⅲ(尺度開発)および科学的研究方法論Ⅵ(理論構築)を担当します。療養生活看護学特論では、慢性疾患を持つ、あるいは疾患が慢性状態にある患者や家族の理解、患者が慢性疾患を自己管理するためのアプローチのための理論・方法論、慢性疾患患者や家族を教育・ケアするための看護識者の関わりに焦点を当てた概念モデルを探求し、具体的に研究例を用いて討議します。 今までに指導してきた領域は、看護管理学、看護教育学、在宅看護学、地域看護学、小児看護学、専門の成人看護学と多彩で、多くの学生が博士号を授与されました。 指導可能な研究手法は、調査を用いる研究(パネル調査、コホート調査など)や尺度開発、病院・施設などでの患者教育やケアの臨床介入研究、アクション・リサーチなどです。熱心かつ主体的に取り組むことを期待しています。学長河口てる子 教授 看護実践とは、健康を一つの視座とし、生活している人と人との関わりのあり様なので、生を営み息づいている人間の理解をすることからまず始まります。看護者自身の存在そのものが、看護ケアのスキルの一つとも言え、看護者にはその人の思いを想像し、その思いに寄り添った看護実践の方法を創造する能力が求められます。 現代社会は、こころの健康問題を抱えながら日常生活や療養生活を送っている人々が増えています。そのような人々の支援法だけではなく、そのような人々の支援者のメンタルケアにも焦点をあて、人々がより良い生活を送ることができるような支援のあり方について研究します。 また、看護学の視点から、臨床現場で遭遇する倫理的課題に対する解決法についても探究します。現在は、精神科看護師を対象とした退院支援に関する研究を始め、人々のメンタルヘルスや自死予防に関する研究、看護師のメンタルケアに関する研究を行っています。研究手法は、帰納的記述的研究が中心となります。石﨑 智子 特任教授 共同看護学専攻では、療養生活看護学特論と臨床介入研究の一部を担当します。療養生活看護学特論では、認知症高齢者の看護に焦点をあて進めていく予定です。2025年には5人に1人が認知症になると推計されており、仕事の場がどこであっても認知症高齢者の看護が避けられない状況にあります。認知症という病気と認知症高齢者をどのようにとらえるかを基盤に据え、認知症高齢者の看護を探究していきたいと思います。 博士課程修了時には、自立した研究能力が求められます。学生各自の関心に即して優れた多くの文献に接し、そこから着眼点や研究の設計、論文の書き方などを貪欲に学び、自分の研究に役立てて欲しいと思います。汗をかくことを厭わず主体的に取り組み、所期の目標を達成されるよう期待しています。西片 久美子 特任教授教員紹介日本赤十字北海道看護大学教員東 めぐみさん日本赤十字北海道看護大学教員新谷 純代さん共同看護学専攻博士課程在学生共同看護学専攻博士課程修了生 看護師は患者さんから「そばにいてくれてありがとう」と言って頂けるケアを行っています。そのようなケアを看護師同士がお互いに学びあうことができないかと考え、博士課程に入学しました。臨床疑問を研究に仕立てる道のりは決して平坦ではなく、途方に暮れている時に指導教授が明かりをともしてくださり、研究とは、看護とは何かを深めることができました。また、仲間と検討する時間の積み重ねは、看護への信頼がより深まりました。多くの方に支えられた4年間は宝物です。宝物となった“研究とは何か、看護とは何か”を探求する時間。 本学教員として助産師養成課程院生の教育に責任を持つ立場となった現在、院生への研究指導のために自らの指導力を向上させなければいけないことを痛感しています。そのため、まずは経験豊富な先生方の指導のもと、自分自身が研究プロセスにじっくり向き合うことが必要と考え進学を決意しました。博士課程では、幅広い専門分野の先生方から温かなサポートを得る機会に恵まれ、講義やゼミを通して、先生方や多くの仲間と議論できることが大きな喜びとなっています。講義やゼミを通して、先生方や多くの仲間と議論できることは大きな喜び。 共同看護学専攻では、生涯発達看護学特論を担当させていただきます。近年、大きく様変わりした予防接種に焦点を当て、保健師・助産師・看護師の新たな役割や看護のストラテジーについて皆様と共に探求して参ります。 一人の健康は、その人の人生を左右する大きな課題となって、その家族や友人・同僚、そして社会全体へと波及していきます。予防接種は、人生各期において有効活用が期待され、医療者には質の高い支援を提供することが求められる時代となりました。予防接種を受ける方々への支援と共に、支援を提供する医療者へのサポートや制度についても検討したいと思っています。 丁寧にかつ意欲的に取り組まれることを期待しております。志賀 加奈子 教授

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