子どもの病気は時代とともに変わります。100年前の日本の子どもは感染症に悩まされ亡くなる子どもがたくさんいましたが、現代はアレルギー疾患や学習障害などが大きな問題です。このような問題は環境中に存在する化学物質の影響ではないか(環境リスクと言います)と考えられて、全世界的にさまざまな取り組みが行われています。
日本でもこのような環境リスクが私たちに与える影響を明らかにするため、環境省が中心となって子どもの健康と環境に関する全国調査(エコチル調査)を行っています。
2011年1月から全国15か所に設置した調査ユニットセンターを中心に10万人の参加者に調査を行っています。北海道は札幌、旭川と北見がその調査に参加しており、北見は本学がサブユニットセンターとなって1,508人の参加者にご協力いただいています。
調査対象地域は北見市北見自治区(旧北見市)、訓子府町、置戸町、津別町と美幌町の1市4町で、実施期間は2011年2月3日~2027年12月31日(予定)となっています。
皆様のご理解とご協力をよろしくお願い申し上げます。
日本赤十字北海道看護大学
エコチル調査北見地区責任者
臨床医学領域教授 伊藤 善也
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