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 環境省は、日本中で10万人のお母さんと赤ちゃんとに参加してもらう大規模な調査を開始しました。

 赤ちゃんがお母さんのお腹にいる時から13歳に達するまで、定期的に健康状態を確認させていただき、環境物質などが子どもたちの成長・発達にどのような影響を与えるのかを明らかにしていく調査です。

 環境が私たちの健康に与える影響を明らかにするために、従来からメカニズムを解明するための動物実験や基礎研究が行われていました。一方で 動物と人間とでは、形態やからだの仕組みに大きな違いがあることから、動物実験の結果だけから人間の健康への影響を知ることは難しいです。

 そこで、人間に悪影響が生じているのかどうかを、実際に人間の集団で観察する方法が重要になります。そこで環境省は調査によって環境と子どもの健康の関係を明らかにする調査を計画したわけです。

 疫学調査によって子どもたちの成長・発達に影響を与える環境要因が明らかとなれば、さまざまな取り組みにつなげることができます。また、このような疫学調査を通じて、環境保健の分野における若い研究者を中心とした人材育成も可能になります。

 この調査は、「胎児期から小児期にかけての化学物質曝露をはじめとする環境因子が、妊娠・生殖、先天奇形、精神神経発達、免疫・ア レルギー、代謝・内分泌系等に影響を与えているのではないか」という大きな仮説を解明するために行われます。その目的のためには、化学物質の曝露などの環 境影響以外にも、遺伝要因、社会要因、生活習慣要因など、さまざまな要因について、幅広く調べていかなければなりません。

●全国の調査実施地域
 
▼参考ページはこちらから
http://www.env.go.jp/chemi/ceh/about/index.html
 

 人々を取り巻く社会環境や生活環境は大きく変わってきており、それに伴い、環境の汚染や変化が人の健康などに悪影響を及ぼす可能性(=環境リスク)が増大しているのではないかと心配されています。

  なかでも、化学物質など環境中の有害物が子どもの成長・発達にもたらす影響について、国内外で大きな関心を集めています。

 
▼参考ページはこちらから
http://www.env.go.jp/chemi/ceh/about/why.html
 
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