育児期の母親の肯定感情には、育児行動に関する苦痛、情緒的支援ネットワーク、子どもの気質認知、母乳栄養確立、自尊感情が関連しており、産後1か月、3~4か月、9~10か月において、関連する要因が異なることが明らかになった。
子どもの成長に伴い子どもの愛着と母親役割獲得過程は、どのように変化するのかを明らかにした縦断的研究である。
妊婦の喫煙動機で最も高かったのは、『習慣』であり、妊娠前と妊娠後で喫煙本数に有意差はみられたもののなかなか禁煙できない状況であることがわかった。そのため、非妊娠時すなわち思春期の女性に対する喫煙に関する保健指導の重要性および妊婦とともに喫煙習慣を見直し、代替方法を検討し個別に継続的に支援する必要性が明らかになった。
・「看護倫理学~妊娠継続の意思決定に関する看護倫理」p221-232、ヌーベルヒロカワ、2010
・特集「オホーツクの安全な分娩体制整備へ向けた周産期救急の人材育成」p698-703、助産雑誌、医学書院、2010
・学部助産師教育の助産技術到達度評価、日本赤十字北海道看護大学紀要、第12巻
・育児適応に影響を与える要因の検討、母性衛生47(4).
・妊婦の喫煙動機に関する研究、日本母性看護学会誌8(1).
・子どもの愛着と育児生活に関する肯定感情との関連、日本学術振興会科学研究費補助金(若手研究スタートアップ)研究成果報告書.
・子どもの成長に伴う子どもの愛着と母親役割達成感の縦断的調査
母性衛生 59(4): 835-841, 2019.