日本赤十字北海道看護大学

大学院
修士課程

教員一覧

佐藤智美(サトウトモミ)
  • 職位准教授
  • 学位・資格等修士(看護学)、看護師、精神看護専門看護師
  • 専門分野(領域)精神看護学
連絡先
  • 電話番号0157-66-3311(代表)
  • E-mailメールはここから送信できます。
担当授業科目とその概要
1) 精神看護学方法論

講義のほか、ビデオ鑑賞、小グループによる討議、グループワークを取り入れながら、精神の健康問題に取り組む対象者への関わり方についての理論と技術の基本、問題行動への対処方法を学ぶ。

2) 精神看護学演習

当事者からの体験談を聞くこと、ペーパーペーシェントを用いた看護過程の展開などを通して、精神の健康生活状態の評価や必要とされる援助を見出すための理論、方法を習得する。

3) 精神看護学実習

精神科病棟及び障害者自立支援法による就業訓練事業所/自立訓練(生活訓練)事業所において、既習の知識・技術を活かし、精神の健康問題にとりくむ対象者と看護者との対人関係が相互作用で成り立っていること、および対象者の健康問題が日常生活にもたらす影響の意味を考えながら対象者とかかわり、一人の人として理解し尊重した援助方法の実際を学ぶ。対象者と関わる上で、自分の行動や発言を振り返り、自分の課題を明らかにし、自己洞察を深める。

4) 精神保健看護学特講Ⅰ(修士課程)

人間の身体と精神活動、対人関係などにあらわれる精神的健康問題のメカニズムを理解し、精神的健康レベルをアセスメントする方法を学ぶ。また精神症状が精神障がいを抱える人の生き方や生活に与える影響について具体的に検討する。

5) 精神保健看護学演習Ⅰ(修士課程)

精神保健看護領域において、精神的に困難な問題を抱える人々のニーズに適した治療的アプローチを選択し、実践・評価する方法を具体的に探求していく。看護場面の再構成、ロールプレイの実施、先行研究や実践報告のレビュー、演習を通して、治療的アプローチの方法について討議する。

主な研究とその概要
1) 精神保健看護分野において、ケアが困難な人への看護師の関わりや関係性に関する研究
2) 自殺予防に関する研究
3) 精神障がいを抱える人への継続看護に関する研究
4) 看護教育におけるメンタライゼーションの研究
主な所属学会
  • (1) 日本精神保健看護学会
  • (2) 日本看護科学学会
  • (3) 日本自殺予防学会
  • (4) 日本専門看護師協議会
  • (5) 日本メンタライゼーション研究会
主な著書・論文
論文

1)佐藤智美, 吉谷優子, 石﨑智子. 精神看護学実習における自己理解や他者理解を促進する教育についての国内文献検討-学生のメンタライジングに焦点をあてた教育方法への示唆―. 日本赤十字北海道看護大学紀要, 第23巻, 19-32, 2023.

2) 佐藤智美. うつ病患者に対する自由な語りと図を活用した外来面接 患者の語りと自己肯定感および抑うつ症状の変化からの一考察. 日本精神科看護学術集会誌, 59(2), 284-288, 2016.

3)宮嶋啓一, 佐藤智美. 1年間の在宅生活を継続できた慢性統合失調症患者とその母親に対する外来看護支援. 日本精神科看護学術集会誌, 58(3), 139-143, 2015.

4) 佐藤智美, 吉野淳一, 澤田いずみ. 構造化された入院治療環境の中で看護師が構築する境界性パーソナリティ障害患者との援助関係. 日本精神保健看護学会誌, 24(1), 12-22, 2015.