厳冬期災害演習2025が終了いたしました
2025年1月18日(土)から19日(日)にかけて、今年で15年目となる厳冬期災害演習2025が開催されました。
>
気象台からの発表では19日午前4時40分にマイナス19℃と文字通りの厳寒の外気温の中、全体参加者167名、うち宿泊体験者144名でトイレ・キッチン(食事)・ベッド+暖房の4つの要素「TKB+W」を網羅した演習が繰り広げられました。
本演習の実施に際し、数多くの関係機関、関係者の皆様にお力添えをいただきましたことに心より感謝を申し上げます。
2025年版で初めて検証した項目は以下のとおりです。
1.新提案ベッド=スチールベッド:段ボールベッドは収納容積が大きい、重量がある、湿気を嫌う等保管に苦労をする。スチールベッドは、容積が段ボールベッドの1/3、重量が1/2、価格が3/4であり備蓄に優れている。幅・長さ・高さと荷物の収納容積は段ボールベッドと同等であり、何より展開時間が段ボールベッドの1/10(30秒)となる。
2.テント on the ベッド:スチールベッドもしくは段ボールベッドの上に、キャンプ用のソロテントを載せた資材で迅速にプライバシー空間と温かい空間を提供することができる。
3.内気循環型ダクトヒーター:ヒーターが燃焼したCO2は外部に排出し、ヒーターが温めた室内空気のみを循環させる。これにより室内温度を効率的に上げることができる。
>
4.ポータブル蓄電池と電子レンジのセットを多数セットし、主食の大量炊き出しを安全かつ短時間に実施すると
ともに、屋外のイタリアンシェフが腕を振るうキッチンバスとのコラボレーションにより「温かく美味しく心の和む炊き出し」「並ばない炊き出し」「フードロスのない炊き出し」を実現した。
5.ローラーコンベア:大人数の避難所開設に必要な大量の資機材をローラーコンベアによって迅速かつ省力化で運送することができる。
得られたこれらの成果は、今後災害対策に関わる学会や行政主催の研修会等で広く公表を予定しております。
なお、本演習の内容については、以下の報道機関より公表されております。
HBC北海道放送様
朝日新聞様
毎日新聞様